2013年07月17日

法人銀行印に彫る文字

法人の銀行印、一般的には二重丸の印鑑です。

これに彫る文字ですが、法人実印と同様、外側に法人名を、内側に代表者の氏名または役職名を彫るのが一般的だと思っていましたが、このところお客様から、内側には「銀行之印」と彫るのではないですか?とご質問いただくことが何度かあったので、ネットで他店を見てみると、ほとんど「銀行之印」と彫っています。

10年くらい前まではあまりなかったと思うのですが、私が知らなかっただけなのでしょうか。

確かに実印と区別できて分かりやすいですし、特に決まりがあるわけではないので、何を彫ってもいいのですが、私の考えが古いのか、違和感があるのです。

「銀行之印」というと「銀行が所有する印」という印象を受けるのと、
「銀行之印」と彫るなら、実印は「実印」と彫るはずでは?と思うのが理由です。
屁理屈かもしれませんが、みなさんはどう思われますか?

はんこ屋の方もそれ以外の方も(匿名でもかまいません)ご意見いただけると嬉しいです。
(もちろん「銀行之印」と彫るのを拒否しているわけではありません。ご注文どおりに彫ります。参考までにご意見をお聞かせいただきたいだけです。)

よろしくお願い致します



posted by 上野雄一 at 19:08| Comment(2) | TrackBack(0) | はんこの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月05日

東海(篆刻)印影

toukai12.jpg
東海(篆刻)15mm。

ざっと印稿書きして、ザクザク彫っただけですが、なかなかいい感じ。
「海」の一番下、石に固い部分があって、線が途切れてしまったのはご愛嬌。
なんかこれはこれで面白いかなと。
(お客様のご注文なら固くてもなんとか彫りますが、自分のならこれでいいです)

因みに字入れ。
一発・・・というか線引っ張っただけですね。
toukai11.jpg
posted by 上野雄一 at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 東海(篆刻) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月28日

実用印と篆刻の違い

私の作る意識として実用印と篆刻に違いはありませんが、
実用印の場合、制度上の決まりや、実用的にも、
どうしても篆刻と違う面があります。

実印として印鑑登録する場合、
印鑑条例で枠を欠けさせてはいけないことになっています。
銀行でも欠けているものは登録できないので、これは実用印共通の決まりです。
文字も欠けさせてはいけないように書いてある自治体もありますが、
字画を欠けさせて雰囲気を出す古印体はどの自治体も認められているので、
この辺りは曖昧です。

篆刻は古い印の雰囲気を出すのに枠を欠けさせることがほとんどなので、
これで実用印と篆刻はかなり違う印影になってきます。

それから甲骨文字や金文などの篆書よりも古い書体も自治体によっては認めていませんが、篆書とそんなに違わない字もあるので、どこからダメという明確な基準などはないと思われます。
ただ、甲骨文字で作りたい場合、実印では、小篆を甲骨文字風にしたものにしておくのが無難です。

「自己流のくずし字や極端な図案化」したものも印鑑条例ではダメとなっています。
篆刻では印相体なんてありませんが、実印でも「自己流のくずし字」はダメとあるのに印相体が登録できるのはナゾです。
(印相体を考えた人が政治家に人脈があるのかな。)

条例に枠の形の規定はありませんが、
実用印はなぜか丸で作ることが多いので、
四角が多い篆刻とは、ここでもかなり違うものになってしまいます。
(角印を実印にしても問題ありません。昔は結構ありました)

一方、篆刻も本来は落款として署名に印を添えるものなので、
証明の道具であり、実用品なのですが、
漢詩などを使いようがない大きさで彫るようになっていて、実用とはかなりかけ離れてきています。

篆刻界にもハンヤの業界団体にも属していない立場で見ると、
どちらも少し変な発展の仕方をしているのでないかと感じるのです。
上手いこと、整っていることのみを重要視して、より機械的な印影になっている実用印。
芸術性や権威性を重要視するあまり、実用から離れていく篆刻。
制度の縛りがあるという違いはあれど、
もとをたどれば、どちらも証明の道具のはずですが、
どちらもそこから離れていっているように感じます。

posted by 上野雄一 at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月10日

七五三早撮り

七五三の写真を撮りに
小金井の同じ商店会にある写真館、
スタジオタカノさんへ。

早撮りキャンペーンということで、
お得に撮ることが出来ました。

いざ、着替え中の息子。
753.jpg

こんな緊張している顔見たことない。笑

まぁ、私と同じでこういうのは本当に苦手なんですよね。

しかし、うまくあやしてもらって、
出来上がりは本当にいい笑顔になってます。

スタジオタカノさんお店の中も撮影のセットになっていて、ステキです。
studiotakano1.jpg

studiotakano2.jpg
お近くの方はぜひ。
posted by 上野雄一 at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこ以外の雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月05日

北陸(篆刻)印影

hokuriku12.jpg
北陸(篆刻)15mm。

すみませんが、彫っている途中の写真を撮っていませんでした。
彫ったのは少し前になるので、どうやって彫ったかうる覚えです。
確か線をガリガリと一回で彫りつつも、
素朴なもの、というよりは、
割りと格好つけた感じにしようという意識だったと思います。

字入れについては全く記憶にない。
そんな緻密にはしていないと思いますが、
簡単にはしていると思います。

補刀ははっきり覚えています。
「北」は結構やっています。
やはり長いストロークを一回で格好よく彫るのは難しいので。
一方「陸」は全くしていません。

ちなみに印面。
hokuriku11.jpg
posted by 上野雄一 at 06:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 北陸(篆刻) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月03日

篆刻について補足と修正

今まで篆刻について書くのは、少し敬遠していたところがあります。

なぜかというと、私は篆刻について誰かに師事したことも、ちゃんと習ったこともないので、
専門家から見れば薄っぺらな内容になると思いますし、
間違うことも多いだろうと思っていたのです。

3月の忙しさのストレスから
篆刻したい病(別名、現実逃避)にかかってしまったため、
ここのところ篆刻について少し書いていましたが、案の定いくつもおかしなところがある・・・

まず、補足というか、
握刀法を試すということだったのですが、
これで彫ったのは「関東」と「甲信越」の最初の試作だけです。
その後はふだんの双鈎法に戻しました。
なぜなら彫り味にあまり差がないことが判明。
それなら彫りやすいほうということで戻しました。

で、なぜこの双鈎法になったのか考えてみたのですが、
仕上げ刀の持ち方と同じだと気付きました。
私は仕上げの時よほど大きい角印でない限り篆刻台に挟みません。
(確か訓練校で習っている時こうして彫っていたら先生に怒られた。笑)
もっと言えばちょっとした粗彫りなら篆刻台に挟まないでやってしまいます。
もちろん一から手彫りをする時は流石に篆刻台に挟みます。
めんど臭がりなんだと思います。
作業を省いていったら、この彫り方になっていたようです。

それから訂正1。
東北と彫ったところで
「左利きは側款や楷行草書が彫れない」
と書いたのですが、訂正します。
側款が彫りにくいのは事実ですが、
楷行草書はむしろ彫りやすいのではないかと思い直しました。
(側款とは印材の側面に「誰が彫った」とか「いつ彫った」とか刻んだもののことです)

側款は逆さ文字ではなく正字で彫ります。
楷書が多いので、字は右上がり。
左利きは自然には右上がりにならないので、
側款が彫りにくい。
逆に逆さ文字の楷行草書は彫りやすいはずです。
普段側款も楷行草書も彫ることがないので、思い込みですね。

さらに訂正2。
彫り方で、双鈎法は引いて彫る。
単鈎法は押して彫る。
と書いたのですが、書籍を見るとあまり関係ないかもしれません。
自分が双鈎法で引き刀なので、
そうだと思い込んでしまいましたが、
書籍に双鈎法で押して彫っている写真が載っていました。

うーん・・・普段あまり考えていない証拠。

っていうかさぁ、彫り方とか理屈じゃないんだよ。
印刀持って彫りゃあいいの。

え? はい、言い訳です、すみません。

posted by 上野雄一 at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月26日

甲信越(篆刻)試作5

しつこいですが、また甲信越。

前回「甲」の字について書きましたが、
実は「信」も「越」も、私の持っている字典には、
甲骨文字の字例がありません。

たまたま出土されていないのか、
その時代にそういう字がなかったのか、
私の辞書にないだけなのか、
ないものは作るしかありません。
(ない場合、甲骨文字で作らないほうが賢明かも・・・)

で、作ったのですが、
前回「試作4」の「信」と「越」はおそらく間違い。
小篆を甲骨文字っぽくしただけ。
もっと甲骨文字っぽく・・・こうかなぁ。

koushinetsu23.jpg

因みに今回の「試作5」と「試作4」は
字入れなしでいきなり彫ってみました。
koushinetsu21.jpg
印面ほとんど写っていないですね。
koushinetsu22.jpg
の割りにはバランスが整ってしまった。
posted by 上野雄一 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 甲信越(篆刻) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月25日

甲信越(篆刻)試作4

koushinetsu15.jpg
甲信越(篆刻)15mm。

甲骨文字風・・・

甲骨文字というのは、
亀の甲羅や獣骨にほられた
篆書よりもずっと前の、
漢字の起源ともいうべき文字です。

えー、風というのは、自信がないからです。苦笑

当初の目的としてガリガリとやっただけのものを作りたかったのですが、
それならガリガリとやっただけの甲骨文字みたいなほうがいいと思ったのです。

ただ、技術的、造形的には、独学で多少まねすることが出来ても、
文字学として正しい字かどうかの判断は独学では難しい・・・
字例のない(少ない)文字も多いですし。

例えば「甲」の字。
甲骨文字の字典を見ると、
kou.jpg
右の字書には、2つの系統の字がある。
1つは今回使った十字型。
もう1つは四角の中に十字を書いた字形。
(「田」の口と十が離れている字形)
しかし、もう1つに字書には十字しか載っていない。
私には判断できず、とりあえず十字型を使いました。

ただ、では10も「十」じゃないかと思うのですが、
甲骨文字で「十」は「|」これだけみたいです。
juu.jpg
しかし、
nana.jpg
「七」の甲骨文字も十字なんですよね。
何か違いがあるのでしょうか。

篆刻や書の先生につけば、
この辺は見解を求めることが出来るかもしれません。
独学のつらいところです。

漢字学としては白川静が有名だけど、
それだって異論があるみたいだし、
実際は分からないところも多いんだと思いますが、
それを私みたいな素人は判断できないですよね。
posted by 上野雄一 at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 甲信越(篆刻) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月24日

甲信越(篆刻)試作3

まだ懲りずに試作。
今度は思い切り作為的に。
字入れも一応ちゃんとしました。

koushinetsu11.jpg


わざと右上がりにしています。(逆さ文字なので、印面は右下がり)

koushinetsu13.jpg

これは線を一回で彫った状態です。
字入れをちゃんとやったので、案外綺麗に彫れています。
ですが、これは始めから線の両側を彫るつもりだったので、
もう一回彫ります。

koushinetsu14.jpg

まあ、普通ですね。
思ったほど変ではないけど、予想通りというか、
右上がり右斜め上はかっこよく見えるので、これが篆書にはイカンです。

篆書はもともと右上がりも、右下がりもない文字です。
ですが、篆刻作品は右下がり右斜め下のものが結構あります。
特にさらっと彫る人にその傾向が現れます。
一方で、右上がり右斜め上はほとんどない。

理由は、篆書は平板な書体で、かっこつけた感じが合わないのと、
もう一つは彫り手がみな右利きだからです。

篆刻は書の一分野なので、左利きはほとんどいない。
右利きは字を書くと、自然と右上がりになります。
彫るのは逆さ文字なので、右下がりになるのが自然。

私は左で彫るので、右上がりを実験してみたくなったのです。
posted by 上野雄一 at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 甲信越(篆刻) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月22日

甲信越(篆刻)試作2

懲りずに構成を変えてもう一回。

koushinetsu02.jpg


さっきよりはましだけど、うーん・・・

で、線を1回で彫ったであろう名品を見返してみると、
あまり深く太く彫ってないことに気づきました。
やはり深く彫ると、思わぬところが欠けてしまうようです。

このままというのもなんなので、
もう一回、刀を入れてみる。

koushinetsu03.jpg

見られるようにはなりましたけど、普通。

はんこ屋なので、普通でいいんですけど、
色々試したくなるのが人情ってもんです。
posted by 上野雄一 at 10:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 甲信越(篆刻) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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