2013年06月28日

実用印と篆刻の違い

私の作る意識として実用印と篆刻に違いはありませんが、
実用印の場合、制度上の決まりや、実用的にも、
どうしても篆刻と違う面があります。

実印として印鑑登録する場合、
印鑑条例で枠を欠けさせてはいけないことになっています。
銀行でも欠けているものは登録できないので、これは実用印共通の決まりです。
文字も欠けさせてはいけないように書いてある自治体もありますが、
字画を欠けさせて雰囲気を出す古印体はどの自治体も認められているので、
この辺りは曖昧です。

篆刻は古い印の雰囲気を出すのに枠を欠けさせることがほとんどなので、
これで実用印と篆刻はかなり違う印影になってきます。

それから甲骨文字や金文などの篆書よりも古い書体も自治体によっては認めていませんが、篆書とそんなに違わない字もあるので、どこからダメという明確な基準などはないと思われます。
ただ、甲骨文字で作りたい場合、実印では、小篆を甲骨文字風にしたものにしておくのが無難です。

「自己流のくずし字や極端な図案化」したものも印鑑条例ではダメとなっています。
篆刻では印相体なんてありませんが、実印でも「自己流のくずし字」はダメとあるのに印相体が登録できるのはナゾです。
(印相体を考えた人が政治家に人脈があるのかな。)

条例に枠の形の規定はありませんが、
実用印はなぜか丸で作ることが多いので、
四角が多い篆刻とは、ここでもかなり違うものになってしまいます。
(角印を実印にしても問題ありません。昔は結構ありました)

一方、篆刻も本来は落款として署名に印を添えるものなので、
証明の道具であり、実用品なのですが、
漢詩などを使いようがない大きさで彫るようになっていて、実用とはかなりかけ離れてきています。

篆刻界にもハンヤの業界団体にも属していない立場で見ると、
どちらも少し変な発展の仕方をしているのでないかと感じるのです。
上手いこと、整っていることのみを重要視して、より機械的な印影になっている実用印。
芸術性や権威性を重要視するあまり、実用から離れていく篆刻。
制度の縛りがあるという違いはあれど、
もとをたどれば、どちらも証明の道具のはずですが、
どちらもそこから離れていっているように感じます。



posted by 上野雄一 at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月10日

七五三早撮り

七五三の写真を撮りに
小金井の同じ商店会にある写真館、
スタジオタカノさんへ。

早撮りキャンペーンということで、
お得に撮ることが出来ました。

いざ、着替え中の息子。
753.jpg

こんな緊張している顔見たことない。笑

まぁ、私と同じでこういうのは本当に苦手なんですよね。

しかし、うまくあやしてもらって、
出来上がりは本当にいい笑顔になってます。

スタジオタカノさんお店の中も撮影のセットになっていて、ステキです。
studiotakano1.jpg

studiotakano2.jpg
お近くの方はぜひ。
posted by 上野雄一 at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこ以外の雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月05日

北陸(篆刻)印影

hokuriku12.jpg
北陸(篆刻)15mm。

すみませんが、彫っている途中の写真を撮っていませんでした。
彫ったのは少し前になるので、どうやって彫ったかうる覚えです。
確か線をガリガリと一回で彫りつつも、
素朴なもの、というよりは、
割りと格好つけた感じにしようという意識だったと思います。

字入れについては全く記憶にない。
そんな緻密にはしていないと思いますが、
簡単にはしていると思います。

補刀ははっきり覚えています。
「北」は結構やっています。
やはり長いストロークを一回で格好よく彫るのは難しいので。
一方「陸」は全くしていません。

ちなみに印面。
hokuriku11.jpg
posted by 上野雄一 at 06:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 北陸(篆刻) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月03日

篆刻について補足と修正

今まで篆刻について書くのは、少し敬遠していたところがあります。

なぜかというと、私は篆刻について誰かに師事したことも、ちゃんと習ったこともないので、
専門家から見れば薄っぺらな内容になると思いますし、
間違うことも多いだろうと思っていたのです。

3月の忙しさのストレスから
篆刻したい病(別名、現実逃避)にかかってしまったため、
ここのところ篆刻について少し書いていましたが、案の定いくつもおかしなところがある・・・

まず、補足というか、
握刀法を試すということだったのですが、
これで彫ったのは「関東」と「甲信越」の最初の試作だけです。
その後はふだんの双鈎法に戻しました。
なぜなら彫り味にあまり差がないことが判明。
それなら彫りやすいほうということで戻しました。

で、なぜこの双鈎法になったのか考えてみたのですが、
仕上げ刀の持ち方と同じだと気付きました。
私は仕上げの時よほど大きい角印でない限り篆刻台に挟みません。
(確か訓練校で習っている時こうして彫っていたら先生に怒られた。笑)
もっと言えばちょっとした粗彫りなら篆刻台に挟まないでやってしまいます。
もちろん一から手彫りをする時は流石に篆刻台に挟みます。
めんど臭がりなんだと思います。
作業を省いていったら、この彫り方になっていたようです。

それから訂正1。
東北と彫ったところで
「左利きは側款や楷行草書が彫れない」
と書いたのですが、訂正します。
側款が彫りにくいのは事実ですが、
楷行草書はむしろ彫りやすいのではないかと思い直しました。
(側款とは印材の側面に「誰が彫った」とか「いつ彫った」とか刻んだもののことです)

側款は逆さ文字ではなく正字で彫ります。
楷書が多いので、字は右上がり。
左利きは自然には右上がりにならないので、
側款が彫りにくい。
逆に逆さ文字の楷行草書は彫りやすいはずです。
普段側款も楷行草書も彫ることがないので、思い込みですね。

さらに訂正2。
彫り方で、双鈎法は引いて彫る。
単鈎法は押して彫る。
と書いたのですが、書籍を見るとあまり関係ないかもしれません。
自分が双鈎法で引き刀なので、
そうだと思い込んでしまいましたが、
書籍に双鈎法で押して彫っている写真が載っていました。

うーん・・・普段あまり考えていない証拠。

っていうかさぁ、彫り方とか理屈じゃないんだよ。
印刀持って彫りゃあいいの。

え? はい、言い訳です、すみません。

posted by 上野雄一 at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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